紙パック掃除機に決めた理由


掃除機が壊れた。スイッチを入れるとすごい音がする。ということで、近くにある家電量販店に行った。
10年余り使ってきた古い掃除機は紙パック方式だったので「次に買うならやっぱりサイクロン」と考えていた。店内で物色していると「掃除機をお探しですか?」とベテラン風の店員さんが近づいてきたので、「ええ、まぁ…」と言葉を濁していると、すぐそばで大きく展示してあるダイソンコーナーに招きよせられた。ご丁寧にカーペットが敷いてあるそのコーナーで、店員さんは80,000円ほどのダイソンを手に実演をはじめた。
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(たしかにダイソン欲しいですよ。でも今日の予算は50,000円ですから)。
掃除機の正しいかけ方についてひと通り説明してもらったが、あまり長く関わっていると断りづらくなってしまう。「サイクロン方式でも、最近は安いのありますよね」と声を出すと、店員さんは語り始めた。
「安いサイクロンをお考えなら、紙パックのほうが絶対にオススメです」。
店員さんによると、何年か前に自宅用に低価格のサイクロン掃除機を買ったのだそうだ。すると、フィルターがすぐに詰まってしまい、紙パックよりもやっかいだったとのこと。
「大掃除のときなんか、部屋の掃除をしてるのかフィルターの掃除をしているのか分からないくらいでしたよ」と、笑いを交えながら説得力のあるエピソードで紙パックをすすめてくれる。そうか、この店員さんはお客様のためを考えてこんなに熱く語ってくれているのだ。ここはその意思を尊重して紙パックを買うべきだ!と、最終的に紙パック方式の中でもちょっとお高めの掃除機を購入してきた。
…だが待てよ、まさか店員さんは店の在庫を捌きたくてすすめてたワケじゃないよね? いかんいかん、人を疑っちゃ。ありがとう、店員さん。掃除機、快調です!